不定愁訴? 自律神経失調症? 更年期障害?
ストレス社会といわれている現在、多くの男性や女性が理由が分からない身体の不調、精神の不調を感じています。頭痛やイライラ、動悸や息切れ、めまい、立ちくらみ、吐き気、不眠や慢性疲労、のどの詰まり感、肩こりや腰痛など・・・こうした症状は働き盛りの30代や40代ばかりでなく、10代後半から70代まで、実に様々な年代の人たちにみられます。
これらの不定愁訴と呼ばれる症状について、その症状や治療法、予防法などの基礎的な知識をご紹介しています。
甲状腺は、首の前面部にあります。
アルファベットのHに似た形をしている15〜20gほどの小さな器官で、普通は外から触れることができません。
甲状腺はホルモンを作る器官であり、甲状腺ホルモンは身体の新陳代謝に関わります。
甲状腺機能障害には、パセドー病に代表される甲状腺が亢進する場合と橋本病に代表される甲状腺が低下する場合がありますが、いずれの場合でも自律神経失調症や更年期の症状など不定愁訴によく似た症状があらわれます。
機能亢進症の場合は、食事量が多いのに痩せてくる・疲れやすくなる・動悸や発汗が起こる・イライラする・手が震えるなどの症状が出ます。
機能低下症の場合は、疲れやすい・悪寒・ムクミによる体重増加・脱力感・脱毛・筋力低下などの症状が出ます。
甲状腺機能障害の症状が進むと、いずれの場合も焦燥感や不安感、気分が変わりやすいなどの精神症状が出てくる場合が多いです。
女性は男性に比べて甲状腺の病気にかかることが多いため、婦人科や内科などで甲状腺の検査を受けておくことが大切です。